
奥行き・遠近法 · GPT Imageの生成作例10枚
AI画像に奥行きを出すには?遠近法とぼけのプロンプト10選
こんにちは、AI FREAKです。今回は、遠近法やぼけを使って、AI画像に奥行きを出す方法を紹介します。
こんなお悩みはありませんか?
背景まで細かく描けているのに、なんだか平ら…。もっと奥まで続く感じにしたい。
情報を増やすだけでは、奥行きが出ないことがあります。手前と奥の物が同じ大きさ、同じ濃さ、同じ鮮明さで並ぶと、距離の違いを感じにくいからです。
そこで今回は、線の集まり方、物の重なり、大きさ、ぼけ方を変えた10作例をGPT Imageで作りました。廊下から静物、山並みまで、被写体に合った方法で奥行きを出しています。
見るポイントは何が手前にあり、何が奥にあると分かるかです。構図ガイドも使いながら、単に背景をぼかす以外の方法を選んでみてください。
まずは背景ぼけ、重なり、大きさの差から。身近な被写体で距離を見せる方法を試してから、風景の濃淡や建物の透視図法へ進みます。
画像から選ぶと、それぞれの解説へ移動できます。全てGPT Imageによる生成作例です。
プロンプトを使う前に
奥行きを頼むときは「立体的に」だけで終わらず、「手前に貝殻、中ほどに岩場、奥に灯台」のように、前後の順番を書いてみましょう。物が置かれる距離の関係を先に決める形です。
建物なら直線の収束、山なら濃淡、人物や小物ならぼけが使いやすい手がかりになります。すべてを一枚に詰め込む必要はありません。まず一つの方法を選び、主役の形が読めるかを確認します。
各コピーには横長の比率や画質の共通条件も含みます。構図名には、説明しやすくするための呼び方も含めています。英語は名称の確認用で、日本語の指示だけでも試せる形です。
生成に使った共通条件を見る
構図を学ぶ日本語記事に載せる、質の高い一枚の完成写真を生成。横16:9、画像全体を使う。写真として自然で洗練され、素材の質感がある。図解、コラージュ、文字、ロゴ、透かし、ガイド線は一切入れない。重要なのは指定した構図が一目で分かること。
01|背景ぼけ

線と囲みは、見どころを示す説明用の目安です。
Blurred background
主役を鮮明に、背景を柔らかく
使いやすい場面:小物・人物・一つの主役
白いカップは輪郭と質感が読める一方、奥の緑や光はぼけています。背景の情報を整理し、カップを見てもらいたいときに使いやすい方法です。主役まで柔らかく描かれていないか、取っ手や縁を見て確認しましょう。
指示するときは、鮮明にする主役と、ぼかす背景を分けるのがポイントです。
テラスの小さな木のテーブルに置いた白いカップ一つに、くっきりピントを合わせた写真。カップの持ち手、釉薬、湯気の輪郭は明瞭。数メートル後ろにある庭と小さな灯りは、大きく柔らかな玉ぼけになり、細部は判別しにくい。前景にぼけた物は置かない。カップを画面左寄りに、背景は深緑で落ち着いた色。
全体がぼやけたら、「カップの縁と取っ手はシャープ」と指定します。
背景に伝えたい場所や看板がある場合は、ぼかしを弱めるほうが目的に合います。
02|重なり

線と囲みは、見どころを示す説明用の目安です。
Overlapping forms
重なりで、手前と奥を伝える
使いやすい場面:静物・小物・複数の人物
白い花瓶の後ろに茶色、その後ろに青い花瓶を置きました。手前の輪郭が奥の物を隠すことで、距離の順番が読めます。強いぼけや建物の線がなくても、物を少し重ねるだけで前後関係を作れます。
指示するときは、どの物が、どの物の前にあるかを書くのがポイントです。
木のカウンターに三つの異なる花瓶が前後に並ぶ、静かなエディトリアル静物写真。手前右の背が低い白い丸花瓶が、中間の茶色の瓶の下部分を少し隠し、中間の瓶は奥左の背が高い青い花瓶の一部を隠す。三つの輪郭がわかる程度の重なりにとどめる。斜めからの自然光。明るい壁、素材感がある。ぼけすぎず、前後関係を輪郭の遮りで示す。
全部横一列になるなら、「白い花瓶で茶色の一部を隠す」と具体化します。
重ねすぎると奥の形が分からなくなります。全体の輪郭を少し残す程度から試してください。
03|大きさの遠近

線と囲みは、見どころを示す説明用の目安です。
Diminishing scale
同じ物を、奥ほど小さく見せる
使いやすい場面:並木道・街灯・列柱・道
海沿いに並ぶ街灯が、奥へ行くほど小さくなっています。同じ種類の物が続くため、大きさの差を距離として読み取りやすい作例です。実物のサイズを順に変えるのではなく、同じ物を遠くへ並べる指示になっています。
指示するときは、同じ大きさの物が、距離で小さく見えるようにするのがポイントです。
同じ高さの白い街灯が、海沿いのまっすぐな遊歩道に等間隔で6本以上並んでいる写真。最も近い街灯は画面左端で大きく、遠くへ進むほど小さく見え、右奥の消失点へ続く。実際には同じ大きさの街灯であると感じられるよう形を統一する。晴れた青い海と空、柔らかい夕方の光。道路と柵も自然に奥へ伸びる。
小型の別商品が並んだら、「実物の高さは全て同じ、距離だけ違う」と直します。
繰り返す形が揃っているほど、大きさの違いが距離の手がかりになります。
04|前ぼけ

線と囲みは、見どころを示す説明用の目安です。
Blurred foreground
手前をぼかして、奥をのぞく
使いやすい場面:庭・ポートレート・室内の演出
手前の花をぼかし、その向こうの緑の椅子に目が向くようにしました。近くに物があるため、場面を外から眺めるだけでなく、その場所にいるような距離感が生まれます。ぼけた花で主役を覆わない配置がポイントです。
指示するときは、ぼかす物を手前の端に置き、主役の形を残すのがポイントです。
花園の中に置かれた古い緑の木の椅子を主役にした写真。カメラのすぐ近くのピンクの花を、画面左下と右端に大きく強くぼかして入れる。3メートル奥の緑の椅子とその上の開いた本にはくっきりピントが合う。手前の花は主役にかぶりすぎない。背景の花壇は控えめ、柔らかい春光。前景だけが大きな淡い色の膜になる。
花が目立ちすぎたら、「手前の花は輪郭が分からない柔らかいぼけ」と指定します。
主役をどこに置くかも一緒に書くと、前ぼけが飾りだけで終わりにくくなります。
05|パンフォーカス

線と囲みは、見どころを示す説明用の目安です。
Deep focus
手前から奥まで、場所のつながりを見せる
使いやすい場面:旅先の説明・風景・空間全体
貝殻、岩場、灯台の形を一枚で読み取れるようにした作例です。背景ぼけとは反対に、奥の情報も残して場所の広がりを伝えます。画面の最下端にはぼけが残りますが、主要な三つの距離にある物は見分けられます。
指示するときは、手前・中ほど・奥に、読ませたい物を置くのがポイントです。
岩の多い海岸の風景写真。手前30cmの大きな貝殻と濡れた小石、中距離の岩場、遠景の白い灯台と水平線を同じ一枚に入れる。手前から奥まで読み取れる深い被写界深度の表現。すべての距離に自然な細部があり、ポートレート風の強いぼけを入れない。カメラは地面から低め、透明な朝光、横16:9。
灯台がぼけすぎる場合は、「背景も形を読める、強い背景ぼけなし」と伝えます。
AI生成では全域の光学的な合焦を保証できません。必要な対象がそれぞれ読めるかで確認してください。
奥行きを出すには、背景をぼかせばいいと思っていた!
背景ぼけは便利ですが、景色や建物まで見せたい場面では、ぼけ以外の手がかりも使えます。ここからは遠くの色の淡さや線の集まり方に注目して、距離の見せ方を比べてみましょう。
06|空気遠近

線と囲みは、見どころを示す説明用の目安です。
Atmospheric perspective
遠くを淡くして、距離を見せる
使いやすい場面:山並み・広い自然風景・遠景
手前の木々は濃く、奥の山ほど淡い青灰色にしました。輪郭が重なるだけでなく、濃さやコントラストの差で山の層が読めます。遠景まで全て同じ黒さで描かれると平面的になりやすいため、風景に使いやすい方法です。
指示するときは、遠いものほど、淡く低いコントラストにするのがポイントです。
早朝の山並みを見渡す静かな写真。手前の針葉樹の尾根は深い緑で輪郭と細部が明瞭、中距離の山は青緑、遠い山ほど淡い青灰色になり、コントラストと細部が減る。5段階以上の山の重なり。朝霧が谷を満たすが、手前まで一律にぼかさない。空は上部の少しだけ、自然で透明な青み。
全体が霧で隠れたら、「手前は明瞭、霞は奥だけ」と範囲を分けます。
ぼかし一色にするのではなく、山の輪郭が層として残るかを見ると判断しやすいです。
07|一点透視

線と囲みは、見どころを示す説明用の目安です。
One-point perspective
奥行きの線を、一点へ集める
使いやすい場面:廊下・道路・整った室内
床、天井、柱の線が奥の一点へ向かって集まる、廊下の作例です。中央に小さな人物を置くことで、奥の位置が分かりやすくなっています。左右の壁を正面から見るような場面で、まっすぐ続く空間を伝える方法です。
指示するときは、平行な奥行きの線が集まる先を揃えるのがポイントです。
長くまっすぐ続く、現代のコンクリート美術館の通路を正面から撮影。床の両端、天井の梁、壁の水平線が、画面中央の一つの消失点に向かって明確に収束する。通路の奥、消失点の少し下に赤い服の一人を小さく配置。カメラは中央、水平、垂直線は平行。柔らかな側光、上品な建築写真。
線の向きがばらつく場合は、「左右の壁を正面から、消失点は中央」と直します。
構図ガイドは説明用の目安です。生成結果を厳密な建築図面として測ったものではありません。
08|二点透視

線と囲みは、見どころを示す説明用の目安です。
Two-point perspective
建物の角から、二つの面を見る
使いやすい場面:店舗外観・街角・箱の形
カフェの角を手前に置き、左右へ壁が伸びるようにしました。建物を正面から見る画像よりも、厚みや立体感が伝わります。横方向の線は左右の異なる方向へ向かい、縦の線はおおむねまっすぐです。
指示するときは、正面ではなく、建物の角を見せるのがポイントです。
赤いレンガの小さなカフェの外角を斜め前から撮った建築写真。建物の角の垂直線を中央に置き、左壁の窓列と屋根の縁は左奥へ、右壁の窓列と屋根の縁は右奥へそれぞれ収束する。カメラは地上の目の高さで水平、垂直線は画面内でまっすぐ縦。店名や看板の文字はなし。夕方の自然光、雨上がりの舗道。正面だけでなく二面が同時に見える。
見上げる画像になる場合は、「目線の高さ、縦線は垂直」と補足します。
左右の消失点は画面外にあっても構いません。無理に両方の点を画像内に描かせる必要はありません。
09|三点透視

線と囲みは、見どころを示す説明用の目安です。
Three-point perspective
縦の線も収束させ、高さを出す
使いやすい場面:高層建築・巨大な建物・圧倒感
高層ビルの角を下から見上げる作例です。左右の面だけでなく、上へ伸びる線も集まり、高さが強く感じられます。二点透視の建物に対して、縦方向の見え方も変わる点に注目してください。
指示するときは、高い建物を下から見上げ、上方への収束も作るのがポイントです。
鋭角的な高層ビルの角のすぐ近くから、カメラを上へ傾けて見上げた迫力ある建築写真。左右の面の水平線がそれぞれ左右の消失点へ向かい、さらに縦の柱とビルの両端も上方の第三の消失点へ明確に収束する。ビル頂部は上中央の空へ細く伸びる。青灰色のガラス、雲のある青空、昼の透明感。魚眼の曲線ではなく直線的な三点透視。
建物が曲がる場合は、「直線の建築、魚眼の湾曲はなし」と修正します。
迫力を出すための作例です。実在の建物の構造や寸法を正確に再現する用途とは分けて考えましょう。
10|水面の映り込み

線と囲みは、見どころを示す説明用の目安です。
Subject and reflection
実物と映り込みで、空間を広げる
使いやすい場面:湖・窓・鏡・静かな風景
山小屋と山並みが、湖面にも映っています。上下に似た形が続くことで、静けさと広がりを感じられる画面です。反射を主役にしたいときは、境界を中央付近に置く方法も自然に使えます。
指示するときは、映すものと、水面の境界を一緒に指定するのがポイントです。
静かな湖に面した木造の小さな山小屋と針葉樹、その水面の映り込みを写した美しい写真。実景は上半分、同じ小屋と木の鏡像が下半分。岸辺の水平線を画面中央に置く。水面はほぼ鏡だが、少しだけ自然な波紋がある。朝の冷たい空気と窓の弱い暖色。上下のつながりと一対の形がはっきり見える。
反射が別の建物になるときは、「上の山小屋の同じ形を水面に反映」と直します。
水面なら上下の関係、鏡なら物の位置関係も確認しましょう。対称っぽいだけで正しい反射とは限りません。
気になる構図を、一つ試してみよう

廊下のように線がある場面は透視図法、物が複数ある場面は重なりや大きさの差、広い風景は空気遠近法から試すと、被写体の特徴を生かせます。人物を背景から目立たせたいなら、背景ぼけが分かりやすい選択です。
AIへのレンズや絞りの数値は、実際の撮影設定や光学的な正確さを保証するものではありません。作例の判断は、数値らしい言葉があるかではなく、手前・中ほど・奥の区別が画像で読めるかを基準にしましょう。
遠近法の線が不自然なら、まず建物や小物の数を減らします。「縦線はまっすぐ」「奥の柱ほど小さく」のように、崩れている関係を具体的に直してください。細部を増やすより、前後の関係を揃えるほうが、奥行きの改善につながる場面があります。
掲載画像は構図を学ぶために生成した作例です。配置や形は生成ごとに変わることがあります。ガイドを外した完成画像でも、意図した見せ方になっているかを確認してください。
写真の構図・視点の基礎については、Adobe:写真における遠近感、Adobe Lightroom Academy:大きさの基準と構図も参考になります。この記事の画像・プロンプト・作例の観察は、今回の制作に基づいています。
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