
AI × COLOR GRADING · 映画の色を作る
AIで映画の色を作るには?カラーグレーディング10種類とプロンプト
こんにちは、AI FREAKです。今回は、AIで映画のような色を作る、カラーグレーディングの考え方を紹介します。スチームパンクの作例を見ながら、色に合うシーンやアングルも一緒に見ていきましょう。
こんなお悩みはありませんか?
でも、どんな場面に使えばいいんだろう?
色の見本だけだと、使いどころが想像しにくいですよね。そこで今回は、再会、出発、孤独、危機など、場面も変えて10枚を制作しました。
暖色の再会は表情に寄り、寒色の孤独は人物を小さく遠くに。色・シーン・アングルを一緒に考えると、見せたい気持ちを具体的にしやすくなります。
カラグレそのものは、色や明暗を調整することです。この記事では、その使いどころが分かるよう、構図や照明も含めて新しいシーンを作っています。
カラーグレーディングで、場面の印象を作る
カラーグレーディングは、映像や画像の色・明暗を調整し、作品の雰囲気へ仕上げること。「カラグレ」とも呼ばれます。DaVinci Resolveの公式説明でも、色の調整は場面の雰囲気や物語に関わるものとして紹介されています。
意図しない黄ばみや明るさのばらつきを整えるのが、カラーコレクション、いわゆるカラコレ。その土台から、温かさ、不穏さ、懐かしさなどの表現を作るのがカラグレ、と考えると分かりやすいです。
たとえば再会の場面では、肌の温かさと柔らかな光を見せたい。危機の場面では、色を抑え、濡れた金属の硬さを見せたい。何色にするかを、場面の目的と結びつけるのが今回の考え方です。
「青は必ず悲しい」「暖色なら必ず幸せ」という決まりではありません。以下は、作例の見え方をもとにした組み合わせの提案です。
10種類の色を、10のシーンで見る









01 ニュートラル世界観は、飛行船、真鍮、鉄とガラスを使うスチームパンクで統一しています。主人公も同じ整備士を参考にしながら、場面ごとに距離、光、カメラの位置を変えました。
10枚すべて、GPT Imageの内蔵画像生成で制作した静止画です。作例と解説はどなたでもご覧いただけます。各作例の下にある「このシーンを作るプロンプト」から、制作時の英語指示と日本語訳を確認できます。
プロンプト10点は2026年9月枠・全期間プラン限定です。 対象プランの今月の合言葉を、作例ページで入力してください。プラン・合言葉の使い方を見る
01 / ニュートラルいつもの工房で、手を動かす
02 / ティール&オレンジ飛行船の出発を、見上げる
03 / ウォーム・アンバー帰ってきた、その表情に寄る
04 / クール・ブルー霧の空港に、一人だけ
05 / グリーン・サスペンス開けてはいけない扉の前で
06 / ブリーチバイパス風嵐の中、修理を止められない
07 / ソフト・パステル空への憧れを、明るい景色に
08 / ビンテージ・フィルム風父と過ごした旅を、思い出す
09 / マゼンタ&シアン色の光が交差する、夜の街へ
10 / モノクロ・ノワール最後の判断を、目元に託す01ニュートラルNEUTRAL
色肌、白いシャツ、真鍮を自然な色に。明暗差は穏やかに。
撮り方目線の高さ・ミディアムショット
日常の場面は、色も構図も自然に。窓から昼光が入る工房で、整備士が小さな航法計器を調整しています。真鍮の金色は見せつつ、シャツや肌まで黄色く染めない仕上げです。
カメラは作業台の向こう側、人物とほぼ同じ目線に置きました。顔と手元が一緒に見えるので、「この人はどんな仕事をしているのか」が伝わります。派手な色を加えず、人物の暮らしを見せたい場面に合う組み合わせです。
人間ドラマの導入、仕事に集中する場面、仲間との何気ない会話。大きな事件の前に、主人公の普段の姿を知ってもらうシーンにも。
このシーンを作るプロンプト

ニュートラル:いつもの工房で、手を動かす
全期間プラン限定
A quiet working day. Eye-level intimate medium shot from across a well-used workbench, the engineer calmly adjusting a small brass navigation instrument with a screwdriver, a colleague slightly out of focus behind her. D…
noteメンバー向けの応用作例です。作例ページで、対象プランの今月の合言葉を入力すると全文を利用できます。
02ティール&オレンジTEAL & ORANGE
色青みのある影と、顔や真鍮の暖かなハイライトを対比。
撮り方低い位置からの広角・ローアングル
青みのある空や船体の影に、夕日のアンバーと真鍮の光を組み合わせました。ティール&オレンジを使うときは、画面を二色に塗るより、冷たい部分と暖かい部分の役割を決めると考えやすくなります。
この場面では、飛行船の手すり越しに主人公を見上げています。ロープの斜めの線が空へ伸び、奥には大きな都市。色の対比と見上げる構図を重ね、これから始まる冒険の大きさを見せました。
冒険映画の出発、ヒーローの登場、仲間を率いる決意の場面。主人公を頼もしく見せたいカットに向いています。
このシーンを作るプロンプト

ティール&オレンジ:飛行船の出発を、見上げる
全期間プラン限定
Adventure departure. Dramatic wide low-angle shot looking up at the engineer standing firmly near the bow railing of a Victorian airship rising above a monumental industrial skyport. Wind moves her coat, she looks forwar…
noteメンバー向けの応用作例です。作例ページで、対象プランの今月の合言葉を入力すると全文を利用できます。
03ウォーム・アンバーWARM AMBER
色琥珀色の光と茶色の影。肌の温かさを中心に。
撮り方肩の高さ・二人のクローズアップ
長い旅から帰った整備士が、父親と抱き合う場面です。背後の窓から暖かい光を入れ、明るい部分を琥珀色、影を穏やかな茶色に寄せました。顔の表情と肩に置かれた手が、画面の主役です。
温かさを見せたいので、ここでは街全体を見せる遠景より、二人に近づく構図を選びました。暖色の光と近い距離で、安心した瞬間を見せるイメージです。背景の時計や人影は、場所が分かる程度に残しています。
家族もの、恋愛ドラマ、仲間との再会。抱擁に限らず、食卓を囲む、ほっと笑う、といった小さな場面にも合わせられます。
このシーンを作るプロンプト

ウォーム・アンバー:帰ってきた、その表情に寄る
全期間プラン限定
An emotional homecoming. Close intimate two-person shot at shoulder height: the adult woman engineer returns and hugs her older father, a kindly gray-haired retired airship mechanic. Faces in three-quarter profile, eyes…
noteメンバー向けの応用作例です。作例ページで、対象プランの今月の合言葉を入力すると全文を利用できます。
04クール・ブルーCOOL BLUE
色彩度を抑えたスチールブルー。空間を冷たくまとめる。
撮り方高い位置からの遠景・広い余白
冷たい青の作例では、人物に寄らず、霧の広がる空港を大きく見せました。整備士は画面の左側に小さく立ち、空いた空間の先に飛行船が浮かんでいます。
青い色だけで孤独を作るのではなく、誰もいない足場と、人物を包む余白も使っています。冷たい色と引いた構図で、一人でいる時間を見せる組み合わせ。灯りの暖色を少し残すと、青い空間との距離も感じられます。
静かなSF、出発前の迷い、誰かを待つ場面。寒さや心細さを見せながら、表情を説明しすぎたくないカットにも。
このシーンを作るプロンプト

クール・ブルー:霧の空港に、一人だけ
全期間プラン限定
Loneliness before dawn. Very wide HIGH-ANGLE shot from a skyport observation gantry: a single small female engineer in olive coat stands on a frost-dusted iron landing platform, looking toward an empty mooring mast and a…
noteメンバー向けの応用作例です。作例ページで、対象プランの今月の合言葉を入力すると全文を利用できます。
05グリーン・サスペンスOLIVE GREEN
色オリーブ色の影と黄緑の光。赤みは控えめ。
撮り方配管越し・少し傾けた構図
地下の機関室で、整備士が密閉された扉へ手を伸ばしています。点検窓の黄緑の光、湿った金属、手前を横切る配管。普段の工房とは違う、入りにくい場所にしました。
画面を少し傾け、配管で視界の一部を遮っています。何があるのか全部は見せない構図です。落ち着かない配色と、見通しの悪い画面を重ねると、不穏な場面の意図を伝えやすくなります。
心理サスペンス、陰謀もの、不気味な施設を調べるSF。怪物を出さなくても、「この先に何かある」と感じさせたい場面に。
このシーンを作るプロンプト

グリーン・サスペンス:開けてはいけない扉の前で
全期間プラン限定
Discovering a secret. Canted medium-wide shot through foreground pipes in a restricted underground steam-engine chamber. The female engineer half-turns toward a sealed brass door whose inspection glass emits an unhealthy…
noteメンバー向けの応用作例です。作例ページで、対象プランの今月の合言葉を入力すると全文を利用できます。
家族の映画にも、サスペンスにもなるんだね。
そうなんです。道具や衣装の世界観は揃えても、色と距離を変えると、見せられる場面の幅が広がります。
06ブリーチバイパス風BLEACH BYPASS LOOK
色色を大きく抑え、銀灰色と深い影を強調。
撮り方足場すれすれの低い位置・動作に寄る
雨に濡れた飛行船の外側で、整備士が緊急バルブを締める場面。色を減らすことで、コートの華やかさより、濡れた金属や手の力が目に入りやすい方向を狙いました。
カメラは足場に近い位置。前景のバルブ、踏ん張る身体、奥でロープを支える作業員を一枚に入れています。低彩度の硬さと、作業の近さで切迫感を見せる組み合わせです。完全なモノクロではなく、布や真鍮には薄く色が残っています。
サバイバル、戦争もの、危機を乗り越えるアクション。色鮮やかな冒険より、過酷さや身体の負担を見せたい場面に。
ブリーチバイパスはフィルムの処理に由来する言葉です。Kodakの説明にある彩度の低下や強いコントラストを、ここではAIで目指す「風」の表現として使っています。
このシーンを作るプロンプト

ブリーチバイパス風:嵐の中、修理を止められない
全期間プラン限定
A desperate repair in a storm. Ground-level low-angle medium-wide shot on the exposed outer catwalk of a damaged Victorian airship. The female engineer kneels in the foreground tightening an emergency valve, face tense,…
noteメンバー向けの応用作例です。作例ページで、対象プランの今月の合言葉を入力すると全文を利用できます。
07ソフト・パステルSOFT PASTEL
色淡い桃色の雲と明るい空。柔らかな明暗差。
撮り方目線の高さ・空を広く入れた遠めの構図
天文台の屋上庭園で、整備士が飛行船を見上げる場面。淡い雲、白い花、明るい街並みを入れ、同じスチームパンクでも、鉄と蒸気だけの景色から離れました。
顔だけに寄らず、見上げる先の空まで写しています。淡い色と開けた空間で、世界が広がる気持ちを見せるのが狙いです。暗い部分をすべて消さず、人物と植物の形が分かる程度の立体感は残しています。
青春、ロマンス、優しいファンタジー。初めて空に憧れる、穏やかな休日を過ごすなど、危険より希望を見せるシーンに。
このシーンを作るプロンプト

ソフト・パステル:空への憧れを、明るい景色に
全期間プラン限定
A gentle dream of flying. Lyrical wide shot at eye level on a green rooftop garden beside a Victorian observatory. The engineer rests on a low stone wall looking up with a small hopeful smile as three elegant small airsh…
noteメンバー向けの応用作例です。作例ページで、対象プランの今月の合言葉を入力すると全文を利用できます。
08ビンテージ・フィルム風VINTAGE FILM LOOK
色クリーム色の光、落ち着いた緑、茶色の影。
撮り方車室の入口から・少し離れて見守る視点
古い蒸気列車の車室で、父親が地図の読み方を教えてくれる場面です。木の内装、真鍮のランプ、クリーム色の紙。少し懐かしい配色と相性のよい素材を、最初からシーンに置いています。
入口の枠をぼかして手前に入れ、二人の時間を少し離れたところから見守る構図にしました。控えめな色と覗き込む視点で、思い出の一場面に寄せる作例です。古い傷や強いノイズは加えていません。
回想、旅の記憶、師弟や家族の関係を描くドラマ。現在の場面をすっきりした色にしておくと、過去との見分けもつけやすくなります。
このシーンを作るプロンプト

ビンテージ・フィルム風:父と過ごした旅を、思い出す
全期間プラン限定
A memory of learning the trade. A warm but faded period memory, photographed from just outside a compartment doorway: the engineer and her father sit side by side at a small wooden table in an old steam train, studying a…
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09マゼンタ&シアンMAGENTA & CYAN
色マゼンタの光とシアンの影。濡れた路面にも反射。
撮り方通りの目線・奥行きのあるミディアムワイド
マゼンタとシアンは、光源が見える夜の街に合わせました。左は赤紫のショーウインドウ、右は青い街灯。その光を濡れた石畳にも反射させ、色がある理由をシーンの中に作っています。
主人公の奥には蒸気の路面電車と飛行船。道に沿って視線が進む構図です。強い配色は、光を発する物や反射する場所と組み合わせると、世界観として見せやすくなります。
サイバーパンク、幻想的なSF、夜の冒険、音楽映像。いつもの街と違う場所に迷い込んだ、という場面にも。
このシーンを作るプロンプト

マゼンタ&シアン:色の光が交差する、夜の街へ
全期間プラン限定
Entering an alternate city. Cinematic street-level medium-wide shot in a rainy Victorian steampunk night market. The female engineer walks toward camera slightly off-center, cautious curiosity, small steam-powered street…
noteメンバー向けの応用作例です。作例ページで、対象プランの今月の合言葉を入力すると全文を利用できます。
10モノクロ・ノワールMONOCHROME NOIR
色純粋な白黒。目元の光と背景の暗さで見せる。
撮り方斜め前からのタイトなクローズアップ
無線室で、整備士が何かを決断しようとしている場面です。丸窓から入る細い光を目元に当て、背景の機械は暗くぼかしました。色の情報をなくし、表情と光に視線を集めています。
広い世界を見せる冒険のカットとは反対に、ここでは顔へ思い切って寄りました。モノクロとクローズアップで、言葉にならない気持ちを見せる組み合わせです。手元の通信機が、次に何か行動する予感も添えています。
心理ドラマ、探偵もの、独白、重大な決断の直前。セットの派手さより、人物が何を考えているかを見せたいカットに。
このシーンを作るプロンプト

モノクロ・ノワール:最後の判断を、目元に託す
全期間プラン限定
A private decision. TIGHT cinematic three-quarter close-up of the female engineer's face in a dim airship radio room, looking past the camera with controlled worry, fingertips near a brass telegraph key at the very botto…
noteメンバー向けの応用作例です。作例ページで、対象プランの今月の合言葉を入力すると全文を利用できます。
色とアングルは「何を見せたいか」から決める
最初に決めるのは、色の名前より、その場面で見せたいことです。「主人公の決意」「家族に会えた安心」「一人で待つ心細さ」。一言で言えるくらいにすると、構図も選びやすくなります。
表情を見せたいなら寄る。空間との関係を見せたいなら引く。この考え方を出発点に、色を合わせてみてください。暖色の抱擁は顔と手が読める距離、寒色の空港は人物より空間が大きい構図にしています。
主人公を力強く見せたいなら低い位置から。不安を見せたいなら、少し傾けたり、手前に遮る物を置いたりする方法もあります。どの場面にも同じカメラワークを足すのではなく、伝えたい内容に合わせて使います。
| 伝えたいこと | 色の候補 | 構図の候補 |
|---|---|---|
| 出発の決意 | ティール&オレンジ | 低い位置から見上げる |
| 再会の安心 | ウォーム・アンバー | 顔と手に寄る |
| 孤独な時間 | クール・ブルー | 人物を小さく、空間を広く |
| 異変への警戒 | オリーブ・黄緑 | 遮蔽物越し、少し傾ける |
| 言葉にしない葛藤 | モノクロ | 目元が見える近景 |
この組み合わせが正解というわけではありません。温かい場所で怖い会話をさせるなど、あえて気持ちと色をずらす演出も考えられます。まずは素直な組み合わせで作ると、どこを変えたら印象が動くかを掴みやすくなります。
自分の作例に応用するときは
この記事の作例は、こちらの整備士の画像を顔・服・世界観の参考にしました。同じ人物で試すなら、この参照画像を添付し、各シーンのプロンプトを送ってください。自分のキャラクターでも置き換えられます。
今回は新しい場面を作るため、「元の構図を維持」ではなく、場面やアングルを指定しています。色だけ変えたい場合は、「人物・構図・物の形はそのままに、色と明暗だけ調整する」と添えてください。用途に合わせて、頼み方を分けると迷いにくくなります。
できあがった画像では、色の雰囲気と一緒に、見せたいものが十分に見えているかを確かめましょう。再会なら表情、修理なら手元、孤独なら人物と空間の関係。どれも小さすぎたり、暗すぎたりすると、演出の狙いが伝わりにくくなります。
まずは、作りたい場面に近い一枚から。色だけでなく、カメラをどこに置くかまで決めてみると、「映画っぽくして」の先を、具体的に伝えられるようになります。
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